90年代を懐古するブログ

90年代オタク文化を中心に懐古。80、00年代も場合によって。

笠木忍が存在していたからオタクになれなかった説

1992年に中学入って1995年に高校入る者にとってコギャルとかブルセラとかって言葉は当時全盛期だったわけじゃないですか。

ダイヤルQ2とかテレクラとか援助交際、まだ未成年の自分は体験していないけど、とにかくリアルの中に潜む本当にあるんだか分からないけどとにかく「そこに在るエロ」っていうのが空気としてあったじゃないですか。

 

そうするとお菓子系ブルセラ雑誌の一番最後のページに渋谷のブルセラショップの広告とかがあったりして、マジックミラーごしに選んだ女子高生からその場で脱いだパンツを買う事ができる、という情報を得る事になりますよね(ググったら名前出てきました。ファイナルファンタジア...)。

 

そんな事ができるなんて...でも学生なのにそんな所行って補導されたり怪しい組織の人に絡まれたら怖い...って行動に踏み出せず、結局身近な駅前の怪しいビルの何階かに入ってるエロビデオばっかりめちゃくちゃ売ってる店でオーロラプロジェクトの作品を手にとる事になりますよね。

 

そこで「こんなにかわいらしくてロリロリした子がこんな過激な事を!?」って衝撃を受けて、そして「クリームのこの最後のページのインディーズAV作品の、この『しのぶ』って子、ひときわかわいいな」って笠木忍さんのインディーズ時代の作品を目にする事になるわけじゃないですか。

 

そしてあれよあれよという内にメジャー作品リリースから勢いを増してトップ女優に上り詰めていくのをひしひしとリアルタイムで目の当たりにするのですよね。

 

お菓子系っていうのはリアルのエロスの中でも二次元寄りの、非現実的な作品だったと思うのですが、笠木さんはまさしくエロ漫画に出てくる女の子的であったというか、三次元なのに二次元より二次元的というか、とにかくスペックが高すぎたんですよね。

 

二次元的という意味では同年代に売れっ子だった山咲あかりさんもいますが、とにかくギャル全盛期においてロリかつボリューミーで男の理想が具現化したらこんな感じってタイプの象徴として時代を駆け抜けるわけじゃないですか。

 

そういうわけで個人的には現実の女性より二次元のキャラの方が親しみやすかったのですが、それを凌駕する魅力を笠木さんが発揮していたため、もっとこういう現実と二次元のハイブリッドといういうべき存在がいるのでは、と三次元エロスの世界を探すのですが結局その後継とも言える存在というのは00年代以降となってしまい、オタク趣味に染まる機会を失ってしまった、というオチなのでございました。

 

それにしても改めて笠木さんをググると今も元気に活動中でなによりですし、ほぼ同学年なんですよね...ちょっと上なのかと思ってましたがかなり早い段階で活動開始されていたと改めて感服です。

 

あととにかく作品数が多いし、メジャー以外の作品ってなにげにネット上の作品リストみたいなまとめがほぼ見当たらず、中古ビデオ検索とかで断片的に存在するのですがとにかく出演数が多いですね。

 

Wikipediaにもありましたが、確かにちょっとSM的な作品の傾向が多すぎてなんでもかんでもSM風味に仕上げるのはちょっとどうなのかなと今更素人ながらに思った次第で、もっとナチュラルなソフト路線の作品があってもよかったはずではとしみじみ思う次第です。

 

ちなみに私が笠木さん的な直系だと思う00年代以降に活躍された方々というのは、

藤間ゆかりさん

涼川夏飛さん

久保田あさみさん

中井ゆかりさん

有岡ゆいさん

あたりです。IVですが...

ルパン三世やCITY HUNTERを見てたのでオタクになれなかった説

1992年に中学に入る者にとってルパン三世CITY HUNTERって最も身近なハードボイルドの世界なわけじゃないですか。

 

ルパンはカリオストロの城どころか夕方の再放送でセカンドシーズンのTVシリーズがやってて私は毎日それをビデオ録画するくらい見てたわけですし、ちょうど何度目か分からないルパンブームみたいのがあったじゃないですか。設定集とかCDとかリリースされまくってて。

 

CITY HUNTERTMネットワークによるGET WILDがエンディングでの挿入のタイミングが神過ぎる、っていうのをリアルタイムで視聴してたわけじゃないですか。黄金期のジャンプの一翼でもあったわけで。

 

両方に共通するのがいわゆるハードボイルドな銃とか警察とか、殺しの依頼とかそういう世界観を少年誌に合わせた、コミカルでちょっとエッチな感じなわけじゃないですか。

 

両方とも凄腕でユーモアがあって修羅場をくぐってきて色男だけど三枚目でとにかく女大好きっていう。

 

ある意味「本当の渋い大人の男っていうのはこういうもんなんだ」像でもあったというか。

 

で、女に迂闊に手を出すとぶっ飛ばされるっていう。

説明するまでもないですがルパンはルパンダイブでトランクス一丁で衣服をその場に残して美女のいるベッドに飛び込んでバネ付きのパンチを食らうと。

人形コント・「ルパンダイブ」TAKE3 : 粘土天国

 

冴羽獠はもっこりして香に100tハンマーでぶっ飛ばされる。

 

でも決める所はちゃんとかっこよく決めるって事で、ルパンのopのラストシーンではセーヌ川だか沿いのロマンチックな夕暮れ時に不二子と向き合うっていう。

ルパン三世 2ndの美しさⅠ OPの構図|Review|note

 

冴羽に関してはもう亡き槙村との友情は涙抜きには語れないわけで。

 

という事で、女に対しては根底ではジェントルマンたれ、っていうのを習ってしまったのですよねこの偉大な二作品から。

 

なんなら未来少年コナンからも死ぬ気でラナをとにかく命にかえても守るっていう「ナイト」の精神も習ってしまっているわけで。

 

なのでやっぱりオタク道の原動力ってエロの比重が大きいと思うのですが、とにかくエロけりゃいいってものに対して思い切り浸れなかったのは上述があったからなのでは...と思うわけなんですよね。

 

エロい展開には必ず何かしらのつっこみが入って然るべきなのに、とんとん拍子でエロすぎる展開に入っていくのは何か作品として大切な何かが抜けている気がしてどうも楽しめないっていう。

 

もちろんエロが全てじゃないので一概に言うつもりはまったくないのですが、そういう作品鑑賞におけるある種の欠陥を抱いてしまったのは確かなのではと今になって思う次第です。

 

電影少女で純文学を見たのでオタクになれなかった説

1992年に中学入学する者にとって、入学前まではジャンプは必修だったじゃないですか。そして「てんで性悪キューピッド」と「電影少女」で性の目覚めを迎えるわけじゃないですか。

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ついでにいうと電影少女は「でんえいしょうじょ」であって「ビデオガール」とは呼ばないじゃないですか。

 

桂正和と言えばあの完成されきった造形美、特にお尻のパンチラの美がまず思い浮かびますが実際はストーリーテラーというか、普通に純文学やってたわけですよね。

ガキだから分かってないけど、何となく

「絵はかわいいしエロいけど、何か全体的に暗いよな。無駄に真面目な話運びだよな。まあエロいからいいか」

って見逃してましたけど、電影少女って暗いじゃないですか。

無駄にシリアスだし。

 

話の展開なんて読んでないんですけどね。

今週はエロいシーンあるか?って目でしか見てないから。

でも無意識下でその人間の葛藤やらとかせせこましいいじらしさとか優柔不断などうしたこうしたを読んでしまったのですよね。それこそそこらの純文学作品ばりに色んな要素が電影少女には今思うと詰まってたと思います。

 

という事で、とにかくエロければそれでいいって作品と、エロさの前にきちんとした舞台設定とストーリーがある「作品」の区別がついてしまうようになった。

 

そうするとやはりとにかくエロいだけのものって浅く見えるというか、むき出しすぎて萎えるというか。

 

ビックリマンチョコを一つひとつ良いのが出ないかなと買っていくスタイルじゃなくて、もう開封後に取り出されたシールだけを差し出される感じ。

やっぱり無駄な手間というか背景というか、色々おぜん立てがあってのエロが是であって、という目になってしまっていたのだと思うのですよね。

 

そういうわけでむき出しのエロの大売り出しって世界に対しては「そんないきなり知らないキャラのあられもない姿をいきなり見せられても...」と引いてしまったと。

 

大人になればむしろそういう手っ取り早いのが良いわけですが、思春期だとちょっと複雑だったのかなとも思う訳でして。

 

ちなみ電影少女で一番思い出深いシーンは、あいのライバル的な黒髪ロングの敵にハマった少年が二人で密室に軟禁状態でスカートをたくし上げさせて好き放題するシーンなのですが、あれなかなかの性的トラウマを全国の少年に植え付けたと思う次第です。

 

またてんで性悪キューピッドで金持ちにとっつかまったまりあがメスで服を切られて半裸になるシーンは冨樫先生の絵のかわいさも伴って伝説的な回だったと思われます。

NHK BS2でアニメ見たからオタクになれなかった説

1992年に中学に入る者って朝タイムボカンとかやってた枠でアニメ見てたじゃないですか朝小学生時代に。

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それ以外だと夕方の枠か日曜の枠とかがメジャーで、更に家にNHK BSがあるとBS2で衛生アニメ劇場を新聞で見つけて見だすじゃないですか。

 

ここが私の場合、人格形成の根幹になった説あるんですよ。

つまり少年ジャンプとかからいくといわゆる陽キャ的な、勇気元気友情、明るく元気に!みたいな精神性が良しとされるわけじゃないですか。

 

流れ的に子どもなりに漫画をよく読む者として野球漫画の「キャプテン」とかを私は愛読してたんですが、墨谷二中が勝ちあがる序盤辺りでデータ野球を仕掛けてくるチームがあって、とにかく勉強できて陰気でデータっていう人間性じゃないものを是とするって事で、データに拘り過ぎて負けるって描かれ方してて子ども心に

「こういうやつらは良くないんだな。もっと悟空みたいじゃないと」

って思ったわけでして。

 

かと言ってスポーツ青春明るく元気な、っていう陽キャが良しとされてもそれはそれでなんかきっついな、っていう。

 

そこに来て第三の路線として、知的好奇心にあふれる探検的な像っていうのがBSアニメにはあったわけです。系統でいうとアニマルプラネットとかディスカバリーチャンネル的な。

 

未来少年コナン、名探偵ホームズ、ガンバの冒険、ガジェット警部、ギャラクシーハイスクール、ニルスのふしぎな旅

 

この辺りの、明るく元気と陰気でデータを合わせたような、気合と知的とコミカルさが混じったような、色合いでいうと「緑」って感じ。

バランスが取れた感じのちょうど良さ。

 

そういうのがしっくりくるわけじゃないですか。

スポーツができないわけじゃないけど、三国志も語れる、みたいな。

 

そういうのが中学入学前に根っことしてあったために、極端なまでに陰気(語弊かなりありますが)な世界に対しては「そういうのがあるのは一応知っておきたい。要点としてどういう傾向があるのかは頭に入れておきたい」ってスタンスで見てしまっていたがために、ざっと見て何となく分かった気になってしまった、というのが私なりの自己分析だったりします。

 

そういう表面的な自己形成はしょせん処世術的な向きもあるわけで、そんなの無視して思うがまま自分の無意識下の興味に忠実にディープにあれこれ手を出していてもそれはそれで楽しかったはずなのですが...

剣と魔法の世界から触手モノになぜ至れなかったのか

1992年に中学に入る者にとって剣と魔法の世界的なゲームは必修科目なわけじゃないですか。

そしてオタク趣味的な入り口として、触手的なのってそのモンスターな世界観と繋がっているので、その線からオタク道に入ることも可能だったのになぜ私はだめだったのか考察したいと思います。

 

小学校に入ってファミコンを買ってもらうとドラクエあるいはFF(私はファイファン呼び派)に手を出すじゃないですか。

モンスターとしてそういう触手的なのも全然当たり前にいるのでそこでその造形とかに触れるわけですよね。

 

上記以外にも当時そういう系の作品がそこらじゅうにあったじゃないですか。

 

私は更にウィザードリィに手を出して(しかもターボファイル2ってのまで手を出して)たりしてましたし、ラストハルマゲドン女神転生とかやってなくてもそういうドロドロした感じのあったし。R-TYPE IIとか、ギーガー的なグロテスクなやつ。

 

漫画でもジャンプでゴッドサイダーとかジョジョもそうだけどあって。

 

そうじゃなくても食玩としてネクロスの要塞とかあったわけじゃないですか。

9 お菓子 ideas | comic book cover, japan, japanese pop culture

そういうおどろおどろしい世界観ってのは紐解いていくとファミコン迷宮組曲が大元なんじゃないかなとか思うのですがそれば置いておいて。

いやビックリマンチョコ魔肖ネロがボロボロになったネロ魔身ですかね...

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bikkuri-man.mediagalaxy.ne.jp

 

 

パソコンパラダイスとか読んでてもやたら触手とかに捕まった女の子がいやーんな感じのをよく目にするんですが何故か私はまったくそういうのにピンと来なかったんですよね。

 

セーラームーン系エロ同人誌でBLACK DOG (黒犬獣)さんの作品とかめっちゃクオリティ高いと思うけどやはり触手モノにはまったくピンと来ない。

 

 

当時も思ってましたが今も改めて思うのが「触手系のモンスターって雑魚やん」って事なんですよね。

やはりモンスターは強くないと...っていう。

雑魚にやられる女を雑魚が捕まえてうりうりしてるのってなんかしょうもな、っていう。

 

ウィザードリィってドラクエとかと違って死ぬとロストとかいって復活できなかったりするじゃないですか。

ゴッドサイダーパズズとかいうめちゃくちゃ絶望的な強さのモンスターいたじゃないですか。

 

そういうヒリついた感じを剣と魔法の世界に見出していたので触手って低レベルに思えてしまったのですよね。

 

いっそ腹を切り開いてみたいなエログロの世界観の方がピンとくるというか。そういう意味で早見純とか...まあそれは置いておいて。

 

 

しかし実際そこで触手モノえろ!って思えてたらそのままそういう系のオタク趣味に邁進していけたのに、せっかくの色々な入り口のきっかけをふいにしてしまった事を今更ながらに後悔している次第で御座います。

 

それにしても今ググったらネクロスの要塞の解説本とかゲームまで当時あったのを今更知った次第です。結構作り込まれてましたもんねあれ...

 

96年にビッグサイトで声優イベントのバイトをする

1992年に中学に入学する者にとって、その後成長していく過程でビッグサイトってどこかしこのタイミングで訪れて「すげーこんなでっかい建物あるんや!」ってその近未来感に感動を覚えるじゃないですか。

 

私の場合は、それが高校生の時にやった登録制の日雇いバイトで訪れた声優さんのライブイベントだったんですよね。

記憶が確かならば1996年、高2の時に友達とそれに登録してビッグサイトのイベントだというので

ビッグサイトってちょっと前から名前は聞いてたけどついに訪れる時がきたか...」って静かに感動してたんですよね。

 

友達も同じ様な「いつか行ってみたいな」って思いだったので、バイトでいくら貰えるかとかより行く口実が舞い込んできたみたいなノリでした。

 

ていうか今ググるビッグサイトができたのってまさに1996年だったようですね。できたてほやほやだったのかって今気づきました。

 

んで、当日待ち合わせしてゆりかもめに乗って(ゆりかもめもこの時初めて乗りました)友達となんとイベントなん?って聞いたら声優のライブらしいとの事。

 

その時まったく無知だったので当然情報は一切記憶されておらず、今「ビッグサイト 1996 声優 ライブ」でググると、以下のがヒットしました。

 

SOMETHING DREAMS '96「しばとっくん PART 2」

1996-08-28 (水)

ドリカンクラブお披露目式実施。

www.eventernote.com

 

これだったのかな?そしたらさすがにレジェンド級の若き日の終結した日だった事が分かります。この時にオタク趣味に目覚めていればその後を諸々楽しめたというのに...

 

ささやんにっき:懐かしい...。 かしこま!

anime.ldblog.jp

 

ともあれ当時の私は、ほへーここがビッグサイト...す、すげえ...みたいなふわふわしたノリで言われるがままバイト君としてチケットもぎりの役に配置されまして。

 

本番前から色々搬入だなんだって、へーイベントってこうやって作られていくのか...と結構面白かったです。

で、本番前になって続々と来客者が集結していって、次から次へとチケットを差し出されるのでそれをちぎって半券を返すのですが、最初は丁寧にやっていたらそんなんじゃ間に合わないから急いで!と言われて、もはやもぎるというか千切るという感覚で急いでやっていました所、半券が結構真ん中あたりまでびりりりと千切れてしまう時もあって、それをお返ししたお客さんが

「ああぁぁ..」

ととても残念そうな顔をしていたのを記憶しています。

 

今思えばそういう半券も大切な記録として保管しておきたいファン心理というのも十分理解できるので本当に申し訳ない事をしてしまったといまだに思います。

 

ちなみにドリカンクラブというのは、上述の引用させていただいたブログ様によると、

Voice newtype」(角川書店)の前身である「Voice Animege」(徳間書店)を見つけた。その中で、ドリカン(昔、やってたアニラジの妹分の「ドリカンクラブ

 との事で、文化放送「ドリカン」内で、冨永みーなさんと椎名へきるさんの妹分の候補がドリカンとよばれる方々だった、という事っぽいです。

その中に田村ゆかりさんと堀江由衣さんがいた、と。

その後、ふたりで「やまとなでしこ」を結成...

 

もうほんとにあとで知れば知るほど90年代のこの頃にもっと熱中できていれば最高に楽しい黄金時代を謳歌できたのにと後悔しきりなわけで御座います...

エヴァに触れる機会を逃し続ける

 1995年に高校に入学する者ってクラスメイトがエヴァンゲリオンにハマるじゃないですか。当時私はちゃんと秋葉原的な文化を把握していなくとも、一応漫画とか薄っすらしたサブカルの文化はそれなりに持っている自負があったので、

「ああガイナックスの新しいやつね」

なんて知った風でしたので、ちょっと話題になってるからってみたいな斜に構えており作品には触れませんでした。

明星 チャルメラカップ エヴァンゲリオン 豚骨醤油」(5月18日発売) | 日清食品グループ

「明星 チャルメラカップ エヴァンゲリオン 豚骨醤油」

 

 むしろふしぎの海のナディアだとかトップをねらえ!だとかプリンセスメーカーだとかという知識が頭にあったので、エヴァからのにわかアニメファン的な盛り上がりに「はしゃいじゃって」みたいな感じだったのです。

 ついでに未来少年コナンとかをNHK BS2とかで見ているので宮崎駿至上主義者でもあったので更に「下等な作品」みたいな無駄な選民思想があったわけです。

 

 ちょっと後ですがエロ同人とかでモグダン先生の綾波本とかを見るにつけますますメジャーな作品に対するなんというか...メジャーだからって偉いのかい?みたいな無駄な反発心に囚われてしまいまして。

 

 そして今ツイッターでは新作の話題でもちきり。私は今に至るまでエヴァンゲリオンにしっかり触れる事もないままです...

 斜に構えずちゃんと作品に触れて流行に乗っていればこんなさみしい未来を味あわずに済んだというのに。

 

 ついでに先日王立宇宙軍オネアミスの翼ツイッターで情報が飛び交っていて、やはりちゃんとアニメ体験を踏まえていないばっかりに「それらをちゃんと体験して知っている人達のなんと楽しそうなことよ...」と歯がゆい思いでした。

 

 唯一アオイホノオは終盤辺りまで読んでいたので、そうか関連著名人の方々はこういう背景でDAICON FILMを手掛けて...と理解、楽しむ事ができました。

 

 こういう感じで長期に渡って人気を博している有名作品ってどこら辺でその流れに飛び込むかって結構その後の人生を左右する気がします。無意識に自然に混じれればいいんですが私の様に中途半端な感じだと良い事ないな...というさみしいお話でございました。

 

中野まんだらけで吾妻ひでおを知る

1992年に中学に入学する者だと吾妻ひでおとの出会いって、吾妻作品が漫画雑誌にリリースされてたのって70年代とかなので時代がちょっとズレててまちまちなわけじゃないですか。

 

2005年に失踪日記が出た時以降から何度目かの吾妻ひでおブームというか、手に取る読者が増えてメジャー化したイメージですが、私個人で言うと90年代後半に中野まんだらけの中古本屋での出会いがありました。

 

というのもまずはルパン三世カリオストロの城のポスターを手に入れたいって気持ちがあって、どうも中野にはそういうのがあるらしいというのを聞きつけて行ってみたわけです。

行ってみたらこんな店舗群があるのか、と。色々見てたら中古雑誌の中に、NHKのBSで見て熱中していた未来少年コナンの特集をしているアニメージュがありまして。

 

そうかここは昔の年代のモノが手に入る場所なのだなと強く意識し棚をじっくり眺めて回ってたら出会ったのが70年代に発行された吾妻ひでおチャンピオンコミックスだったりしたわけです(あとは内山亜紀作品とか)。

 

当時の70年代のイメージって、手塚治虫からトキワ荘系、さいとうたかをなどの劇画系、あとは少女マンガくらいのざっくりした、「古臭いもの」って感じだったのですが吾妻ひでおポップさは予想外で、こんな今見てもかわいいと思えるポップさを描く人がいたなんて、と衝撃でした。

 

しかもタイトルが「メチル・メタフィジー」、買って帰りの電車の中であのまんだらけの黒いビニール袋から取り出して読んでみたら不条理ギャグ。なんと先進的な漫画家がいたものよ...!と思いました。

 

その後何冊か買っていくうちに、漫画として面白いというか漫画という手法で実験的な事をする感じの作家なんだなと漫画家とは違う位置づけで、どちらかというとサブカルの一アイコン的に思っていた所、失踪日記が出てちゃんと漫画としても面白かったのでやはりこのお方偉大だなと再認識した次第です。

DAICON3 > ダイコン3セル

あの丸っこいフォルムとSFの感じは初期うる星やつら高橋留美子を彷彿させますし、2000年代に入って以降、自分のPCで「DAICON FILM」を知った時にもやはり当時の一つの日本アニメーションの礎を担った人なのだなと感じた次第です。

 

それにしても吾妻ひでおフォロワーってその後あまりいないなと思ったのですが、とりあえずSFってものが潰えてしまったというか、どうも90年代で剣と魔法のファンタジーとかの方がエロい描写と相性が良くて大多数になってしまったのが要因なのかなとふわっと思ったりします。

横浜のマイナー同人誌売り場で腐女子を見る

1992年に中学に入学すると、大学に入るのは1998年とかで行動範囲が広がるじゃないですか。そうすると一人で「一体ここは...」っていう場所に潜入する事になりますよね。

 

西川魯介のコミックを探してた時期だったと思いますが、確か横浜中華街にカンフーの服を買いに行くついでに、横浜の方に同人誌が売っている本屋があるという情報をどこかで見かけてついでに寄った(と記憶しています)のです。

 

初めて降り立つマイナーな駅で、地図を頼りに?(うろ覚え)到着してみると何か古い建物を居抜きでそのまま使っているような所で、やたら女子中高生が出入りしていたのです。

しかも当時のギャルとかそういうのじゃない、地味な真面目そうな子たち。

どうも男性向けエロっぽい本が売ってそうな雰囲気じゃないなと思いつつも入っていってみるとBLな同人誌がバー―ッと置いてある空間でして、それまで秋葉原のそういう系ビルでそういうフロアに入ってみた事はあったものの、こんなマイナーな駅のマイナーでひっそりある古びた建物の一室(ドアとか古い木製とかだった)にこんなにたくさんのそういう本があってそういう趣向の人達が集っているとは...と衝撃を受けました。

 

それまで私の中でそういう地味目な女子というのは親の言いつけをちゃんと守って外の世界のアンダーグラウンドな文化圏には足を踏み入れない存在だと認識していたのですが、彼女らは一人で来ているような人達が多く、こうやって自分の心のささやきに従って購買しに来ているのだなあと思うと、精神的な成長度の高さなどを改めて感心するしかなかったのは事実です。

 

腐女子について検索すると90年代後半にネットで使用が確認されているとの事ですが、一般的に認知されるようになったのは2005年くらいとの事。

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私自身、ジョジョのコミックの巻末投稿で「あーん!スト様が死んだ!」を見て知ってジョジョ好きの友達ともそれについて会話していた記憶があるので、ネット上の書き込み以前からそういう層、いわゆるヤオイの方々の存在は既知だったわけなので、この購買所に足を踏み入れた時点で「あ、これがいわゆる...」と感づいたのですが、偶発的に垣間見る事ができたのはラッキーだったかもしれません。

 

それにしても正直生物として「まだねんねだな」とある意味見下していた地味で真面目な女子の方が実は文化的にきちんとオタク的文化に根を下ろし楽しみ活動していたのに、私ときたらきちんとそうやってハマる事ができなかったのは本当に後悔しきりだし自分の未熟さを今になって後悔するとともに彼女らにそういう認識を持ってしまっていた自分の甘さを後悔するしかありません。

 

それにしても一体どこの購買所にいったのか具体的情報がまったく記憶にないのでググってみてもまったくヒットしないのでございました。

いけないルナ先生を学校で同級生から借りる

1992年に中学に入学すると、最初の方はまだ自力でエロ本とかを買える胆力を持った同級生って稀有で、そうなるとアニキからこっそり借りたり道端に捨ててあるのを拾ってきたりするわけですが、そうじゃない手段としては「漫画コミックス」っていうのがありましたよね。

 

成人マークのついてないエロいコミックスとして「いけない!ルナ先生(上村純子先生著)」があるわけで、それをどこからか入手して持ってきたやつが仲間内に見せてる内にエロに飢えた中1、中2とかだと瞬く間に情報が広がって群がるわけじゃないですか。

「あぶないルナ先生」の画像検索結果

 

実際「いけない!」の前身の「あぶない!」があるのですが今考えると当時学校で見たのは後者の方で、なんつーストレートな表現なんだ...!とめちゃくちゃ衝撃を受け、その持ってきた人は友達というか顔見知り程度だったのですが、何とか拝み倒して借りる事に成功したのでした。

 

ご存じの通り性行為描写などは一切なく、グラマラスなプロポーションなのにとても優しげでロリロリなルナ先生が艶めかしいポーズで魅了してくれるわけですが、私の場合この作品から性的趣向を強く形成づけられたといっても過言ではなく、

 

外国人ばりのプロポーション、ある意味がたいが良いと言えるかもしれないし、ちょっと太目とも言える肉付きの良すぎる恵体

 

「性行為をするわけではない、ただただラッキースケベで覗きや痴漢行為みたいな間接的なねちねちした行為が延々と繰り広げられる」

 

「ルナ先生自体はいたって真面目でどちらかというと奥手の大和撫子である」

 

など枚挙にいとまがないわけじゃないですか。

 

「ちょっと人体の構造としてデッサン狂いかけてない?」くらいぎりぎりまで誇張されたいやらし過ぎる造形は罪深いほどに芸術の域に達しかけてると思います。

 

なので、同級生たちがすぐに次のエロス、つまり遊人先生の作品を話題にしたり、フランス書院の作品を話題にしていっても私は根強く「もっとルナ先生を、ああいう感じの作品を」と一人求め続ける事になってしまったわけでして。

かぼちゃワインのエルちゃんとかもそうですし、詳しくは別稿で語りたいです。

それから負けるな!魔剣道のパッケージの太ももに惹かれてしまった根源はルナ先生とも言えます。

 

長じて2000年ぐらいにそこらじゅうに中古本屋が乱立する時期に奇跡的に全巻セットを見つけた時は本当に宝物を見つけた気分でしたし、なんなら「1+2=パラダイス」もあって買ってみたらそっちもめちゃくちゃエッチで最高!って内容だったわけです。

 

何となく「内容がエッチすぎて有害図書扱いされた」みたいな情報も目にしたような気がしますし、あそこまでエッチに描ける人にそんな事することでやる気をそぐなんておかしいよ!と憤った記憶もありますが、「1+2=パラダイス」を読んでみるとピークはルナ先生時代だった気がしないでもない。

 

まあそれは置いておいて、ルナ先生が連載されていたのは1990年前後。

私の目に入る限り、あそこまでエッチな描写というのは少なくともジャンプですらバスタード!!電影少女とかでもあそこまでではなかったですし、工業哀歌バレーボーイズ村田ひろゆき先生の「ころがし涼太」っていう漫画でギャグ調ですがそこそこ近い行為はしてた気がします。

 

逆に言うと少年誌に掲載されたエッチなやつってあとはOh!透明人間ハートキャッチいずみちゃんやるっきゃ騎士とかですよね。

リアルタイムで目にしたのはいずみちゃん以外でしたが、ルナ先生と同じくらい女体の裸体が出てますが「性行為を匂わせる」感じがルナ先生の方が上だった気もします。

 

3作品ともとにかく、コマ割りとかキャラ造形がやっぱり少年誌寄りに軸足が残ってる感じで、まいっちんぐマチコ先生の系譜で「パンチラに毛が生えたようなくらい」って感じですが、ルナ先生はもうエッチ過ぎるんですよね。掲載誌が月刊系だったというのもあったとは思いますが、「ギャグのストーリーを展開する上でのエロい描写」じゃなくて「エロい描写をするために取って付けたようなギャグのストーリー」みたいな、エロが先にくる感じ。

 

肉感的だし、あと「これを思春期の男子が読んだら性的趣向に著しい影響を与えかねない」感が正直強いし、わたしも実際そうですし(別にいやじゃないし感謝してるくらいですが)。作者が女性、というのも作用してると思います。

 

当時はすでにコミケ的な催しでエッチな同人誌とかあるっちゃある時代で、フランス書院の作品とかも結構それらと似たような感じだと思うのですが、それら直接的なセックス描写のある作品と比べてどちらが性的かと言われるとルナ先生だと私は思うわけです。

 

それくらい唯一無二の漫画だったと思います。

日本人ばなれした恵体のロリ大和撫子ラッキースケベでねちねち視姦して痴漢まがいの行為をして、流れ上仕方がなく露出ポーズを取らせたりなどセックスを連想させる疑似行為を取らせるというフェティッシュすぎる描写っていうのは、イメージビデオなどのグラビアアイドルの世界に通ずるものがあると思います。

 

秋葉原の雑居ビルの怪しい一室でエロDVDを買う

1998年大学入学の年代だと、2000年代に入って徐々にノートパソコンを買ったりするわけじゃないですか。

 

で、借りたCDを焼いたりするわけですが、エロDVDを求めるようにもなるわけですよね。エロゲーもそうですがそれは別稿で語りたいです。

 

コピー用のCD-ROMが安く手に入るという事で友達と秋葉原に繰り出すわけですが、オタク文化に疎すぎて秋葉に何があるかすごい曖昧にしか分かってない。

 

おでんの缶があるとか、歩行者天国コスプレしてる人達が集ってるとか、そういう断片的な情報はあるのですが、こちらの目的は「エロいものが入手したい」なので、もう自分の足で探すしかないわけですね。

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とりあえずビデオの時代から新宿周辺にはそういうのを扱ってる書店があるのは知っていたので(これは別稿で語りたいです)、きっと秋葉原であればそういうオーロラプロジェクトとかじゃなくて、もっと二次元寄りの萌え萌えいや~んなものが手に入るであろうと予想していたのです。オーロラプロジェクトも大好きだったのですが、もっとアニメなものを欲していたっていう。

 

で、一回目は友達とあれこれ歩いて見て回って、あの頃オタクじゃない人達というのはオタクである事を下に見てたじゃないですか。文化そのものを妙なものとして。

で、私はそういう見方も分かるけど、でも興味がある感じだったので、一回友達と色々見て大体エリアの感じを掴んだあと、改めて一人で秋葉原に降り立ったのでした。

 

そしてゲーム、同人誌、濃い漫画などが詰まりまくった店舗を色々巡り、そしてエロDVDもざーーっとフロア全体にそういうのが置かれまくったのを目の当たりにして「こんなにエロ全開の世界が...!」と嬉しいというより驚き、そして皆が皆心から購買を楽しんでいるのを目の当たりにしてものすごい開放感を覚えたと共に「ちょっと開放しすぎとちがうか」みたいな気持ちも抱いたのでした。

 

とりあえず、あれもこれも欲しいが軍資金が足りん...!という事で、一旦それっぽい店舗を全部巡る事にして、あの頃ってものすごい小さいスペースにこれでもかってモノ置いてる店だらけだったじゃないですか。へとへとになるまで色々細かく見ていったのですよ。

 

で、ちょっと外れの方の雑居ビルの入り口に小さい看板があって、何となくこれまでのオープンな感じと違う気配がもれていたので、ドキドキしながらエレベーターで5階だかに着いたら薄暗い一室が店舗だったのです。

 

置いてある品もダークな濃い、二次元の萌え~な感じじゃない、どっちかというと新宿の殺伐とした匂いのする作品ばかりで、そこでこれまでネットで密かにファンだった黒ギャルもののDVDを発見して、足を棒にして探し回って良かった~!となりました。ちょっとした洞窟の先でお宝発見、みたいな感動がありました。

 

それにしてもこんな怪しい店をオープンするなんて、どういう了見の人がオーナーなのだろう、このレジの怪しいお兄さんはどういう人生を歩んできた人なのだろうと現実の奥深さを痛感したのでした。

 

結局、秋葉原に来てゲットしたのは萌え~なものじゃなくて、黒ギャルの肉感的なフェティッシュなDVDだった、というオチだったのでした。

一応同人誌も初めての記念として買いまして、それはネットでこの絵エロいな~!と思っていた、JUMBOMAX(石原そうか)さんのメイ・ウォンはすごい中原の覇者という本だったか、DEAD OR ALIVEのやつだったかでした。

 

あの頃、エロ本とかエロい情報はそれなりに目を通してきたつもりだったのが、秋葉原のあのエロ全開コーナーで目にしたものの量が全然圧倒的に知らんもんばっかりだったので井の中の蛙っていう意味を体感できたのが良かったなと思います。

今の秋葉原はもうああいうエロ全開の店が無くなってそうなので、あの頃にしか成立しなかった空間を味わえたのも嬉しさひとしおです。

 

90年代の「死」の匂い:GON!、人体展、エヴァ、ねこぢる、自殺マニュアル

1992年に中学に入ったりすると、それまで地域で守られた小学校生活と違って、生々しく社会と交流していくわけじゃないですか。

 

手に入る情報もグッとリアルなものになって、やれ友達がゲーセンチーマーに金取られただの、やれ雑誌に死体の写真があるだの、セックスだバイオレンスだってなっていくわけじゃないですか。

 

そんな折に湾岸戦争だとかサリン事件だとか、はたまた完全自殺マニュアルだの、人体の不思議展だとかいって人体の輪切りが展示されたりするじゃないですか。

 

当時サブカル的な扱い方ってのが元気だったせいもあって、ちょっとアングラな情報に手を出そうと思えばいくらでも入る雰囲気があったじゃないですか。

そのきっかけになるものがそこらじゅうに転がっていたというか。

 

前回の記事で取り上げたブルセラ雑誌も実際にそういう需要と共有が実存してたわけで、雑誌の後ろの方にそういう実録ビデオが通販広告されていたり、渋谷で目の前で女の子が下着を脱いで売ってくれる店の案内とかも出てた記憶が。

 

悪趣味なものをネタ的に入手して友達にまわすやつとかいて、危ない1号だのウンゲロミミズだの目を背けたくなるようなものがあったりして、好奇心もあるけどぎりぎり「なんか怖い」って所で踏みとどまったりするじゃないですか手に取るのを。

 

この辺り、散々色んな所で取り上げられてると思うので詳細省きますが、その当時大人だった作り手と、受け手だったうちの青少年だったグループに属してた私としては「随分風紀が乱れてるな」って感じでした。

 

というのも、そういうもの達、全体に共通するのが「死」っていう要素だったと思うんですよ。神戸の首切り事件エヴァねこぢるも、そういうサブカル的な楽しみができる友人たちはキャッキャしてましたけど、でもそれってサブカル的な見方を一枚はいでみれば普通に「死」そのものなわけだし、血の匂いがして畏怖の念的に一歩引いて見てました。

 

ただし、「GON!」っていうミリオン出版が出してた薄い雑誌は買ってたんですよね。その後実話ナックルズになった母体だったわけですが。

きっかけは何かしらの日雇いバイトの休憩時間にそれが置いてあり、なんだろうと見てたら面白く、持っていっていいよというので帰ってじっくり読んだら、いわゆる裏社会的な嘘かホントか分からないものをサブカル的にマイルドに分かりやすく描写していたのですよね。

 

それで本屋で見たら買うってやってたんですが、段々ネタ切れ感が出てきたというか。結構濃いテーマを最初の内に立て続けに取り上げてたのでしょうがないかもしれないですが、でも廃墟とか絶版ジュースを解説したりだとか、バナナの皮の筋で何とかトリップしようとしたりとか、見世物小屋合法ハーブインド死体心霊スポットetc、かなり無駄に影響受けました。

 

今思うと、こういう深堀した雑誌のうち、オタク・秋葉寄りのものもあったはずなのでそっちも手に取ってれば...と後悔しきりですが、とりあえず「死」の方のサブカルは実体験できたのでそれはそれで貴重な体験として思い出されます。

 

続・お菓子系ブルセラ雑誌をコンビニで毎月買う

1992年に中学に入学した者として、前回クリームなどお菓子系雑誌について書かせていただいたわけじゃないですか。

で、誌面を彩った方々というのはある種のファンタジックな存在に当時の自分からは見えていたのですが、こうして時が過ぎると

 

「どなたもやはり現実にいらっしゃる一個人なのであり、当たり前にそれぞれの人生のある一シーンで誌面に登場したのであられるのである」

 

という事実に無駄に直面するわけじゃないですか。

浅川千裕さんを何となくググったら今は普通にお母さんとして生活なさってるのを見て、それを強く思ったのですよね。

 

なので、ざっと当時買ってた時期に登場されてて「あーこの人の名前見覚えある。顔が思い浮かぶわ」って方々について検索してみて、その結果を私の勝手な思い出とともに下記レポートさせていただきます。

割と消息不明と思いきやそうでもないという方もいらっしゃって、何か感慨深いです。

 

なにせ1992年ごろっていうと、もうざっくり30年前なのですから...

では、以下見ていきたいと思います(敬称略)。

 

相川みさお

クリームと言えばこのお方というイメージ。1979年生まれという事で私、同級生だったのですね。ちょっと年上かと。2005年、ご成婚で芸能界引退。クラスの綺麗な子、って感じでした。

 

小林有子

クリーム買い始めた時の看板娘的って感じで2個上ですね。芸能活動結構続けてらっしゃってライブやら舞台やら。ブログ最終更新日が2010年。。。と思いきや他のブログの更新が2020年、でよく見たらツイッターもインスタもばりばり現役で続けてらっしゃいました。お元気そうでなにより。

 

江沢典予

やはり表紙でよく見たイメージ。活動情報が断片的に。当時写真集を、あとイメージビデオをVHSでリリースされてた事から人気があったのが伺えます。あと2000年の酒井若菜さん主演の映画にも出演されていたっぽい。とあるフォトグラファーのお方のホームページに2001年の撮影会の様子も確認されました。ついでに、同人写真集としてCDでのリリースもありやした。

 

北島美穂

読者からも制作側からも好かれていたイメージ。2002年に240分丸ごと北島美穂っていうイメージDVD出てました。その他、写真集やイメージビデオ多数。桃鉄Xのイメージガールって情報も。2002年でスパッと辞めたっぽいですね。2004年の2chスレッドにも「今何してんの?」って書き込みありましたし。個人的に2007年頃?今どうしてるんだろうって検索したら微妙な際どい同人写真会員サイトみたいのでサンプルあった気が。

 

水咲れの

スタイル抜群で普通に推してました。クリームはブルマ姿よくありましたけどブルマって何がいいんだ?と思ってましたが彼女の姿で理解しました。腰回りのエロスですよねあれは。クリーム選抜メンバーによる写真集みたいのもメインの一人でしたがどうもそのままスパッと辞めたっぽい。名前の由来は「レオン」のジャンレノから、って情報あり。

 

中村聖奈

このお方もほぼタメなんですね。登場時は「久しぶりにめちゃくちゃかわいい子が出てきたな」って感じでした。美形というコケティッシュというか。ちょっとヤンキーっぽくて。写真集多数。名前も何度か変更。で何やら公式ブログが2006年くらいまであって、その時はもう本当にそこらへんのケバいおねーちゃんになってたのがリアル。バイトで歯医者さんで働いてたとか。

 

風野舞子

お姉さんっぽい超ド級美人で、イメビ写真集多数で、やや際どい感じでしたがそこでとどまって引退って感じっぽいですね。確かお胸露出くらいまでいっててそれ見かけた時はちょっとした感動した記憶が。

 

藤崎弥代

正直一番かわいいなって思ってたふしがあります。西欧風のタヌキ顔でちょっとぽちゃっとしつつ割と脱いでくれてて。メイン張れるポテンシャルで写真集とイメビもあったっぽいですね。ググるとしばらくグラビア活動続けて名古屋のキャバで勤務してたとか。

 

江東夕貴

この子もかなり推してて、小さいのに足が太い茶髪ショートカットのネコ顔で露出多めっていうコンボ。このお方もメイン張れるし写真集も出てるしもっと活動できたはずですけどポージングがブルセラ色強くて諸々で引退って感じですかね。

 

星野いづみ

登場した時は「こんな美少女って存在するんだ」って本当にびっくりしましたし、その後ヌードからAVいかれてたってのは後年知って「マジかよ」って膝から崩れ落ちましたね。ただやはり登場時のきらめきっていうのは登場時のグラビアにのみ宿っていたので、あれはカメラマンの腕によるものなのかも知れません。桂正和の漫画から出てきたみたいなお顔立ちが本当にレジェンドだと思います。

 

以下、次回に続きます。

 

萩原美奈子

児島玲子

島田真実佳

谷口ともみ

七園未梨

萩原舞

久保亜沙香

前園友香

中里桃子

松岡由樹

坂倉由里子

佐藤えつこ

お菓子系ブルセラ雑誌をコンビニで毎月買う

1992年に中学に入学した者として、性の目覚めで一番落ち着くのってやっぱりパンチラとかじゃないですか。ちょうどブルセラみたいな社会現象が起こってクリームとかお菓子系グラビア雑誌がコンビニに並ぶともう入手するのは自然の帰結なわけじゃないですか。

ヤフオク! -「cream クリーム 1994」(雑誌) の落札相場・落札価格

という事で毎月欠かさず買っていくわけです。クリーム以外にホイップとかワッフルとかあったんですが、やっぱりクリームが正統派ってイメージがあって。

今思うとやっぱり女の子をエロくっていうより、かわいく扱ってたと思うんですよ。他の雑誌はちょっと雑っていうか、エロ本作ってるノリが出てるというか。

 

中坊の我々からすると女の子っていうのはある種神秘的な存在なので、できるだけ肉感的な感じよりファンタジックに2次元的に表現してもらった方がスッと受け入れられるんですよね。この辺りやはり押切蓮介さんのピコピコ少年で「アニメ絵の方がスッといける」的描写あって、すごい分かるって感じ。

 

で、クリームがプッシュする子ってどうも好きになれず、一回こっきり登場した子をまた出ないかな...と心待ちにしてると結構たまに出たりする。しばらく後ですが中古本屋で安く入手した他誌にその自分推しの子が出てたのを知ったりすると「当時知りたかったわ~」という気持ちが芽生えるわけですよね。福満しげゆき氏が当時エロ本集めまくってたって描写にすごいシンパシー。

 

かなりマイナーな話題なので、私がどの子を推してたかはもう名前の羅列とします。

藤崎弥代、中里桃子、江東夕貴、水咲れの・・・この辺りは複数回登場してたというかわりとメジャー寄りですよね。

 

次に、大谷未沙、星羅みゆき・・・ここらがマイナーかつちょっとブルセラ色が強くてあんまり登場してないけど、他誌で出てたりした。エロ漫画雑誌には珍しい巻頭グラビアみたいのに大谷さん出てたのたまたま見つけた時は本当に嬉しかったです。

 

あとちょうど何かの動画配信みたいのも2000年代初頭とかちらほらあったじゃないですか。その時も何か大谷さんの動画を入手した記憶もあります。

 

あとは1995年頃だったか、基本清純路線なグラビアの中に「スーパールーズなソックス&パンティ」って結構ちゃんとエロいコーナーが出て、その時出た人ほとんど「いいやん」ってなりました。その後登場しなかったですが・・・ちょうどルーズソックスが世に出た頃で、その前のクリームはめっちゃ短い靴下だったりして「早くルーズソックス取り入れてくれないとエロくないじゃん」って思った時に登場したのでかなり溜飲が下がった記憶が。

 

何かの記念なので、名前羅列させていただきます。

川野亜希子、村越みか、奥津瞳、大橋あや、沢田美奈子、栗原綾子、榎本明美、佐木あすみ(敬称略)

 

当時の自分の年齢を考えると彼女らはちょっと年上のお姉さんだったのですよね。「ちょっと年上のお姉さんがエッチなポーズをしてくれる」という性少年にとっては夢のシチュエーションでもあると思うのですが、当時自分の友達やらそんなに友達でもない人達に聞いても「そんな雑誌知らない」と口を揃えていうので本当になぜなんだと思ってました。

 

うちに遊びに来た友達に見せても「お前こんなの見て何が面白いんだ?」とかなり不思議がられたり。パンチラの「見えそうで見えない、いや見えないからいい。むしろガッツリ見せないでほしい」という主義は本当に自分の根の深い所に刻まれたわけです。

 

という事で、こういう「かなり微量なエロス」趣味は脈々と自分一人で進めていくこととなり、最終的に怪しげなエロDVDばかりを扱う雑居ビルの店に足を踏み入れていくことになるのですがそれはまたの機会に記そうと思います。

 

なお、唯一メジャーなのに「このお姉さんいいやん」と思ったのは北島美穂さんです。結構活動も写真集とかその他色々やってた記憶があって、弾ける笑顔とむちむちのスタイルの良さという事で結構好きでした。

 

クリーム自体どれくらい買ってたんですかね。とりあえず5、6年は買い続けてたと思います。さすがに机の下には置ききれず、机の収納棚とかにぎっしりクリーム(とパソパラやらペンギンクラブやら)を保有するという状態で過ごしてました。

 

ちなみに今改めて色々ググったら当時表紙よく飾ってた浅川千裕さんはいまや綺麗な二児のお母さんになってたりして時の流れガッツリ感じました。

スーパーの二階にある格ゲー筐体

1992年に中学入るとスト2が上手いと一目置かれるじゃないですか。

私は中学入学前から最寄り駅前のゲーセンでメダルゲームに興じてたのがきっかけでスト2ある程度遊んでたので、中学入って周りとゲーセン行ったらそこそこ無双してたんですよね。

 

といっても波動拳が出せる、昇竜拳は前に歩きながらコマンド入力でたまに出せる、レベルですが。ガチでゲーセンに通ってるやや不良側の人は更に上のレベルとかでガイルとかあのロシアのプロレスのおっちゃんとか使いこなしてたりしてて歯が立たないわけですが。

 

んで、学校が小田急線沿いで新宿方面に帰る人だと下北沢で遊ぶじゃないですか。当時の下北ってマックのある通り沿いに一個ゲーセンがあって、その道じゃなくて駅前の回転寿司の右側の小道行くとスーパーがあって、そこの2階に何故かスト2筐体があったのですよ。(ググったら忠実屋っていう名前のスーパーでした。確かにそんな名前だった気がする)

 

普通のゲーセン行くと上手なお兄ちゃんとかがガチでやってたりするので、ひよっこな我々はそのスーパーでぬるく遊んでたわけです。

 

部活の先輩の仲良くなった中3の人も下北が地元だっていうんで一緒にやりにいったり、たまに普通のゲーセンの方に行って脱衣麻雀を後ろからみたりと、当時のゲーセン文化は押切蓮介さんのピコピコ少年に描かれてる通り、めちゃくちゃ盛り上がってたじゃないですか。

 

ずっとああいうゲーセン文化が続くと思ってましたけどすっかり様変わりしちゃいましたよね...

そしていつもの通り、ちゃんとゲーセン文化に染まっていればそっからオタク文化へも入っていけたはずなのに当時の私は「スト2たのしい」くらいしか入り込めなかったんですよね。

その後もバーチャファイターとか鉄拳2とかもちょろっとやりましたけど、とにかく上手くなるまでが大変でそこまでやってられへんって感じでした。麻雀はその後リアルでも遊ぶようになりましたけど。

 

中学のちょっと不良と付き合いのあるやつとかとたまにゲーセン一緒に行くとガイルで真空投げとか試みて、ついに成功したりするのを目の当たりにしたりしますよね。あとそういうやつってやたら金遣い荒かったり。

 

あとはほどなくスーファミスト2ダッシュ、その他格ゲーとか色々入り乱れていって次第に行かなくなるわけですが、90年代のゲーセン文化、身をもって多感な時期に体験できて決して無駄じゃなかったと思う次第です。