いけないルナ先生を学校で同級生から借りる
1992年に中学に入学すると、最初の方はまだ自力でエロ本とかを買える胆力を持った同級生って稀有で、そうなるとアニキからこっそり借りたり道端に捨ててあるのを拾ってきたりするわけですが、そうじゃない手段としては「漫画コミックス」っていうのがありましたよね。
成人マークのついてないエロいコミックスとして「いけない!ルナ先生(上村純子先生著)」があるわけで、それをどこからか入手して持ってきたやつが仲間内に見せてる内にエロに飢えた中1、中2とかだと瞬く間に情報が広がって群がるわけじゃないですか。
実際「いけない!」の前身の「あぶない!」があるのですが今考えると当時学校で見たのは後者の方で、なんつーストレートな表現なんだ...!とめちゃくちゃ衝撃を受け、その持ってきた人は友達というか顔見知り程度だったのですが、何とか拝み倒して借りる事に成功したのでした。
ご存じの通り性行為描写などは一切なく、グラマラスなプロポーションなのにとても優しげでロリロリなルナ先生が艶めかしいポーズで魅了してくれるわけですが、私の場合この作品から性的趣向を強く形成づけられたといっても過言ではなく、
「外国人ばりのプロポーション、ある意味がたいが良いと言えるかもしれないし、ちょっと太目とも言える肉付きの良すぎる恵体」
「性行為をするわけではない、ただただラッキースケベで覗きや痴漢行為みたいな間接的なねちねちした行為が延々と繰り広げられる」
「ルナ先生自体はいたって真面目でどちらかというと奥手の大和撫子である」
など枚挙にいとまがないわけじゃないですか。
「ちょっと人体の構造としてデッサン狂いかけてない?」くらいぎりぎりまで誇張されたいやらし過ぎる造形は罪深いほどに芸術の域に達しかけてると思います。
なので、同級生たちがすぐに次のエロス、つまり遊人先生の作品を話題にしたり、フランス書院の作品を話題にしていっても私は根強く「もっとルナ先生を、ああいう感じの作品を」と一人求め続ける事になってしまったわけでして。
かぼちゃワインのエルちゃんとかもそうですし、詳しくは別稿で語りたいです。
それから負けるな!魔剣道のパッケージの太ももに惹かれてしまった根源はルナ先生とも言えます。
長じて2000年ぐらいにそこらじゅうに中古本屋が乱立する時期に奇跡的に全巻セットを見つけた時は本当に宝物を見つけた気分でしたし、なんなら「1+2=パラダイス」もあって買ってみたらそっちもめちゃくちゃエッチで最高!って内容だったわけです。
何となく「内容がエッチすぎて有害図書扱いされた」みたいな情報も目にしたような気がしますし、あそこまでエッチに描ける人にそんな事することでやる気をそぐなんておかしいよ!と憤った記憶もありますが、「1+2=パラダイス」を読んでみるとピークはルナ先生時代だった気がしないでもない。
まあそれは置いておいて、ルナ先生が連載されていたのは1990年前後。
私の目に入る限り、あそこまでエッチな描写というのは少なくともジャンプですらバスタード!!や電影少女とかでもあそこまでではなかったですし、工業哀歌バレーボーイズの村田ひろゆき先生の「ころがし涼太」っていう漫画でギャグ調ですがそこそこ近い行為はしてた気がします。
逆に言うと少年誌に掲載されたエッチなやつってあとはOh!透明人間、ハートキャッチいずみちゃん、やるっきゃ騎士とかですよね。
リアルタイムで目にしたのはいずみちゃん以外でしたが、ルナ先生と同じくらい女体の裸体が出てますが「性行為を匂わせる」感じがルナ先生の方が上だった気もします。
3作品ともとにかく、コマ割りとかキャラ造形がやっぱり少年誌寄りに軸足が残ってる感じで、まいっちんぐマチコ先生の系譜で「パンチラに毛が生えたようなくらい」って感じですが、ルナ先生はもうエッチ過ぎるんですよね。掲載誌が月刊系だったというのもあったとは思いますが、「ギャグのストーリーを展開する上でのエロい描写」じゃなくて「エロい描写をするために取って付けたようなギャグのストーリー」みたいな、エロが先にくる感じ。
肉感的だし、あと「これを思春期の男子が読んだら性的趣向に著しい影響を与えかねない」感が正直強いし、わたしも実際そうですし(別にいやじゃないし感謝してるくらいですが)。作者が女性、というのも作用してると思います。
当時はすでにコミケ的な催しでエッチな同人誌とかあるっちゃある時代で、フランス書院の作品とかも結構それらと似たような感じだと思うのですが、それら直接的なセックス描写のある作品と比べてどちらが性的かと言われるとルナ先生だと私は思うわけです。
それくらい唯一無二の漫画だったと思います。
日本人ばなれした恵体のロリ大和撫子をラッキースケベでねちねち視姦して痴漢まがいの行為をして、流れ上仕方がなく露出ポーズを取らせたりなどセックスを連想させる疑似行為を取らせるというフェティッシュすぎる描写っていうのは、イメージビデオなどのグラビアアイドルの世界に通ずるものがあると思います。