90年代を懐古するブログ

90年代オタク文化を中心に懐古。80、00年代も場合によって。

横浜のマイナー同人誌売り場で腐女子を見る

1992年に中学に入学すると、大学に入るのは1998年とかで行動範囲が広がるじゃないですか。そうすると一人で「一体ここは...」っていう場所に潜入する事になりますよね。

 

西川魯介のコミックを探してた時期だったと思いますが、確か横浜中華街にカンフーの服を買いに行くついでに、横浜の方に同人誌が売っている本屋があるという情報をどこかで見かけてついでに寄った(と記憶しています)のです。

 

初めて降り立つマイナーな駅で、地図を頼りに?(うろ覚え)到着してみると何か古い建物を居抜きでそのまま使っているような所で、やたら女子中高生が出入りしていたのです。

しかも当時のギャルとかそういうのじゃない、地味な真面目そうな子たち。

どうも男性向けエロっぽい本が売ってそうな雰囲気じゃないなと思いつつも入っていってみるとBLな同人誌がバー―ッと置いてある空間でして、それまで秋葉原のそういう系ビルでそういうフロアに入ってみた事はあったものの、こんなマイナーな駅のマイナーでひっそりある古びた建物の一室(ドアとか古い木製とかだった)にこんなにたくさんのそういう本があってそういう趣向の人達が集っているとは...と衝撃を受けました。

 

それまで私の中でそういう地味目な女子というのは親の言いつけをちゃんと守って外の世界のアンダーグラウンドな文化圏には足を踏み入れない存在だと認識していたのですが、彼女らは一人で来ているような人達が多く、こうやって自分の心のささやきに従って購買しに来ているのだなあと思うと、精神的な成長度の高さなどを改めて感心するしかなかったのは事実です。

 

腐女子について検索すると90年代後半にネットで使用が確認されているとの事ですが、一般的に認知されるようになったのは2005年くらいとの事。

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私自身、ジョジョのコミックの巻末投稿で「あーん!スト様が死んだ!」を見て知ってジョジョ好きの友達ともそれについて会話していた記憶があるので、ネット上の書き込み以前からそういう層、いわゆるヤオイの方々の存在は既知だったわけなので、この購買所に足を踏み入れた時点で「あ、これがいわゆる...」と感づいたのですが、偶発的に垣間見る事ができたのはラッキーだったかもしれません。

 

それにしても正直生物として「まだねんねだな」とある意味見下していた地味で真面目な女子の方が実は文化的にきちんとオタク的文化に根を下ろし楽しみ活動していたのに、私ときたらきちんとそうやってハマる事ができなかったのは本当に後悔しきりだし自分の未熟さを今になって後悔するとともに彼女らにそういう認識を持ってしまっていた自分の甘さを後悔するしかありません。

 

それにしても一体どこの購買所にいったのか具体的情報がまったく記憶にないのでググってみてもまったくヒットしないのでございました。