90年代にエロ系グラビア女優のファンになると情報ほんと無い
1992年に中学入学、1995年に高校、1998年に大学に入る世代ってばりばりエロ本世代ですよね。
その時代ってインターネット無かった(あったけど身近じゃなかった)ので、とにかく情報をどう集めるかって今から振り返ると涙ぐましい努力が必要だったわけじゃないですか。
過去記事で何度か書いた通り(お菓子系ブルセラ雑誌をコンビニで毎月買う、エロ漫画雑誌をコンビニで買う)、私はエロ本文化に結構熱中してきたクチだったのですよね。
周囲の友達とそういう話をしても自分と同じレベルでエロ本買い漁っている人はいなかったし、隠していたのかもしれないけどオープンに話せる間柄にはいなかったです。
無論、限られたおこづかいの範囲で買っていったのでそんなに色々買っていた訳ではないのですが。
まあそんな風に毎月クリームを買っていく主活動の中で「この人いいな」っていうのがもし別の雑誌とかに出ていたりするのを見ると「売れてるんだな」とファン心が芽生えたりして。「クリームだと清楚なイメージだったのに、こっちだと結構ビッチな感じなんだな」とか。
でもそれもこちらが書店で別の雑誌を手に取って初めて得られる情報なんですよね。今みたいにこの人いいな→ネットで検索、が無いわけですから。
後年、クリームで一回だけ見かけてその後活動してないんだろうなって思った人が実は他雑誌にも出まくり、別名でも活動してなんならAVにも出てたっていうのを知った時は「当時これを知っていたらもっと嬉しかったのに」と強く思いました。(例:星野いづみさん)
で、坂井えりなさんという人がクリームに出ており(今調べたら2000年発行号)、見た目が本当に麗しくて好みで、ただどう見ても十代ではない、二十代も多分24、5であろう落ち着きが見られ
「これだけの美貌と落ち着きであれば他媒体でも必ず活動されているに違いない」
と思いまして。
まず書店で現在発売されている雑誌をチェック。
次に、行きつけの中古本を扱っている大きめの施設をチェック。
施設によって品数にバラつきがあるので自転車こいで遠距離移動して。
古びたビルの一室にぎっしりアンダーグラウンドな普通の書店に置いてないエロ本が揃ってる書店も見つけてそこもチェック。
そういう書店の年齢層って高くて、まあ売ってるものもすごい高いビデオとか写真集とかだったりするので当たり前なんですが、ちゃんとしたスーツのサラリーマンのおっさん達が黙々とエロい品を物色する静かな空間というのは本当に異様でしたし、一番私が若者だったので、まるで何か大人だけの社交場に足を踏み入れるような襟を正さざるを得ないような程よい緊張感があったと記憶しています。
まあそんなこんなで坂井えりなさんの雑誌をいくつか入手するわけですが、本当に足で探さないといけないという文字通りの修練に似た労力を要する活動でした。
その戦利品とも言うべきエロ本を、そういう書店特有の黒い袋や茶色い紙袋から取り出す時の「ようやく手に入れたぞ」という高揚感はその苦労あってのものだったと思います。
ただし、念願の坂井えりなさんを拝めるのは良かったんですが、雑誌自体がお尻クラブっていう肛門スカトロ系のだったのですよね・・・そっちの方は全然当時よく分からないどころか踏み入りたくないところだったのですが坂井さんをどうしても見たくて、結構値も張ったんですが買ったのです。
そして恐る恐るページを開くともうウンコとかで。
まさか坂井さんもウンコを?とびくびくしながらページめくったら普通のグラビアだったので良かったのですが雑誌が雑誌だけにどうにも高揚しきれず親に見つかったらシャレにならんという事で長期保有せずに手放したというわけです。
しかしインターネットは本当に便利ですよね。
便利ゆえあの不便だった頃特有の雰囲気というのが消え去ってしまったのは少しばかり切ない気もいたします。