フランス書院でほの暗いエロスを体験してぐったりする
1992年に中学入った者にとってフランス書院のエロ漫画って割と初期段階で身近にあったエロスだったじゃないですか。
本屋で何となくあれエロいやつだろうなって分かってたし、あの黒い本いつか買ってみたいなって思ってたし、なんなら買うじゃないですか背表紙だけで判断して手に取ってレジのおっさんに「君こどもなのにこんなの買っちゃダメじゃないか」って言われるんじゃないかとびくびくしながらも。
今思うに、エロ本って手に入れてもどこかに隠さなきゃいけなくて、当時あったエロ本の内スコラとかでらべっぴんとかあったけどやたらデカかったじゃないですか。
それに比べてフランス書院のは文庫サイズでコンパクトで良かったのかもしれない隠すのに。
また機会があったら書きたいですが、私が買ってたエロ本もやはりコンパクト重視だったので「投稿写真」とかでしたから初期は。
で、いけないルナ先生を同級生から借りたりして「自分で持っておけるエロ本がほしい」ってなって近所の本屋を吟味した所、二か所あったんですよね買う候補の店が。
条件として①レジがおやじである、②フランス書院の置いてある棚が店の奥にある、というのがあって。
やっぱり買う時オッサンだと同じ男だから分かってくれるだろうっていうがあって。
あとやっぱ選びたいから選んでる所は見られにくい所がいいっていうのもポイントで。
で、おこづかい握りしめて行きまして、最初は肩慣らしにフランス書院の隣にあるエロ小説のコーナーを見て、タイトルからして女子大生と温泉でだのそういうので、中学生にはピンとこない。
パララとめくってみてもやたら表現が文学的過ぎて、今だったら楽しめるのかもしれないけどその世界観がクセありすぎると。
でチラチラ見てたフランス書院についに手を伸ばして。こっちは女学生がどうのみたいなもんなので期待は膨らむんですがいかんせんどれがいいのかサッパリ。
で、当時「やるっきゃ騎士」が本屋で平積みされてるの見かけて、こんなエッチな漫画売っていいの!?って衝撃だったんですが、ああいうトーンのやつがいいなって事で、できるだけアニメっぽいポップなのを選んだのですよね(以下がそれですがこの頃からこういうファンタジーな世界観に憧れありました)。
で、レジで買う時とにかく機械的にお金出して買って(レジのおやじの心境はどんなだったでしょうね)、家に入る時は服の中に隠して自室に速攻入って。
で、開いて第一印象が「え、表紙と絵柄違くない・・・?」っていう。
表紙はポップなんですが、作品自体は何か70年代っていうか劇画の匂いがする感じで。
で読み進めると何か初めて出来た彼女といよいよ次のステップに・・・って所で不良グループに絡まれて彼女がレイプされるのを見ながら果ててしまう、みたいな悲惨すぎる寝取られもので。
いや話暗いわ!って思ってまったく興奮できず何ならせっかく買ったのにこれハズレだわ・・・ってかなりブルーになってしまう始末で。
前回のパソパラ回でも書きましたけど当時のエロって何かこういうレイプとかそういう薄暗いノリのが多かったなと今になって思います。
リアルタイムで体験できてないけど色々見て知る限り、劇画系でもやっぱりそういうバイオレンスとエロって一緒くたっていうか、コブラとかでやたらエロい女が出たり、そういう事なのかなあと当時も薄っすら思ってたというか。もっと雑多でしたよねサブカルとかも含めて。
エロ本の自販機とかもあって、そこで売ってるのもやたら暗い感じだったし(これもまたいつか書きたいと思います)。
あとエロ本自体も実際買って読んでみないとハズレな本もあるっちゃあったし、そういうガチャ要素あったかと思います、きっとエッチな内容なんだろうなあって幻想抱いて入手してガッカリするっていう。
で、一体あの寝取られ漫画ってどれだったんだろうって今更探してみたりして、まんだらけ通販さんのページ色々見てまして。
ラインナップ見ててもやはり劇画の残り香がだいぶあるなっていう。
山本直樹、森山塔あたりとか、あるいはペンギンクラブとか読む様になってファンになったみやもと留美とか普通に今も読みたい。
というより、結構良い絵描くなあって事で今更手に取ってみたいと思う本多いですね改めて見てみると。
まいなぁぼぉいとか、当時この肉感的な感じがどうも分からなかったけど今は全然エッチで良いと思うし、海野やよいって知らなかったけどかわいい絵だなって検索してみるとどの本も読んでみたいと思うかわいい絵柄で、何なら今も現役でツイッターとかやられてたりしてやたら感慨深い気持ちになりました。
という事でこれを機に少しずつ昔のエロ漫画作品に触れていってみたいと思いますし、そういう意味では当時のブルーになった漫画と出会った事でこうして印象が残ってるので決して無駄ではなかったなと。