ファミコン雑誌を懐古する(ファミコン必勝本、すのうちさとる、ぷるぷるラプソディ他)
1992年に中学に入る者にとってファミコンは身近すぎる存在だったし附随してファミコン雑誌もよく読んでたじゃないですか。
私は基本的にファミコン通信を主に読んでおり、極たまにファミリーコンピューターマガジンを手に取っておりました。
勿論その他周辺の雑誌や本もよく分からず手に取っていたのでいくつか記憶に残っているものがあるものの一体それが何に掲載されていた誰による作品だったか分からないまま月日は流れ、先日本屋で「ゲーム雑誌ガイド」なるムックにてそれらが解明されました。あれってこの本だったんだあ、みたいのが全て分かりました。
まずはこちら。
1987年とかの発行。
ファミコン必勝本って雑誌の系譜の本ですね。
これめっちゃ面白った記憶があってめっちゃごちゃごちゃ情報が楽しく記載されてたからなんですよね(他の雑誌はもっと真面目だった)。
イラストも色々混じってて今見るとこれ鈴木みそさんだなとか分かる。Wikipediaによると当時はちゃっきりみそ名義。というよりファミ通読んでて大トロ倶楽部が終わった後にあんたっちゃぶるの連載が開始した時確か薄っすら「この人テク道場でイラスト描いてた人だ」って思った記憶がある。
ライターとかでその後活躍する業界の遊び心豊富な人達が集まって作ってたっぽい感じ。
マリオの256面?何かファミリーベーシックとかテニスとかを使って半分抜いた状態でやると幻の面が出るとかバグボーイスペシャルとか読者投稿コーナーとか、普通のファミコン雑誌と違うサブカルノリで子ども心に面白かった。
ドラゴボの亀仙人のモデルになった編集者とか、プッツン黒須さんとか当時の記事やライターさんもキャラ立ってて面白かったし、ググるとあーこの人だあとか今こんな風になってるんだあとか色々。
やたらおじいさんのキャラで「ごいんきょ」っていうのもいて見た目が好きだった(どうも初期のライター?か関係者らしい)。
その後「ヒッポンスーパー」と名前を変えたっていうのもああそういう事だったかと。
当時同級生でファミコンやらサブカルに詳しい子がヒッポンスーパーが今一番面白いとよく言っていてこいつどこからそんな最先端の情報を....名前もおしゃれでかっこいい....とよく思っていたのですがヒッポン=必(勝)本から来ていたのだと今回初めて知りました。
ほんでこの一冊。
ずっと誰か分からず「あの面白い漫画誰の作品だったんだろう」と思ってましたがファミコン必勝本に掲載されていたすのうちさとる氏と判明。絵柄も話もすごい面白かったしもっと活躍していただきたかった。。。
桜玉吉に匹敵するクオリティだったと記憶。
ごいんきょもめっちゃ登場してた。
ちなみにググると明大漫研OB作品集ってのに名前が。他に片山まさゆき、かわぐちかいじ、いしかわじゅん....
お次がこれ。
『マル勝ファミコン』って四大ファミコン誌の一つの姉妹誌の一コーナーに女神スタジアムって読者投稿コーナーあってその後にやってたのがぷるぷるラプソディで、このイラストやばいですよね。当時ここまでオリジナリティあるファンタジックなイラスト描く人他にいなかったのではないでしょうか。もっとこのお方の作品をこれから掘ってみたいと思います。
当時知ってたらこういうファンタジックな世界観から同人誌とか秋葉文化に染まれたものを.....と残念でなりません。
という事で大人になってから当時の雑誌制作の色々を垣間見るときっと楽しくもあり大変でもあった激動の時代であったろうに...と胸が熱くなります。
当時はたちくらいの人達が関わってたと思うと60年代生まれの方々による仕事だったのですねえ。