1992年に中学に入った者にとって「月刊ジャンプ」とか「ヤングジャンプ」とか=エロいって認識だったじゃないですか。
近所のお兄さんがいる友達の家に行くとヤンジャンだかがあってマッド★ブル34とかのエロシーンとかがあったりしてみんなで年上の見る漫画ってエロいんだなあって。
でも劇画調なんですよね。
ジャンプでも原哲夫先生のサイバーブルーってやつでエロシーンがあったり、巻来功士先生のザ・グリーンアイズでエロシーンがあったりして歓喜するんだけど、やっぱり劇画調で。
世の中劇画調以外のエロ漫画ってないんだろうかって思ってたじゃないですか小6の時くらいは。
本屋で弓月光先生の「甘い生活」一巻を手にした時は「これだよこれ!!」って思いましたけど、絵が綺麗なんですよね弓月先生は。
エロいけどなんか上品すぎる...!っていう。
だからてんで性悪キューピッドは本当に神でしたよね。
神なんだけど、ジャンプの制度上本当に限られた描写というか。
子ども心に「ジャンプはここらが限界なんだろう」って分かっていました。
中島史雄先生の「魔法を信じるかい?」っていう作品の紹介をどこかで見かけた時は「文学的なエロスだ...」って子ども心に思いました(当時は「文学的」って言葉は出てこなかったですが)。
そんなわけで、
・劇画調じゃなくて
・文学的じゃなくて
・絵のタッチはジャンプ的で
・ジャンプ以上にエッチな
漫画を求め続けていたじゃないですか、小六くらいの時。
で、行きつけの本屋に立ち寄ったある日、いつものように奥のフランス書院を当時はまだ横目で見ながら「あの本はすごいエッチらしいけど一体...」って思いながら平積みコーナーを通りかかった時に、あったんですよね、
「やるっきゃ騎士」(みやすのんき先生)が。
しかも主人公が剣と魔法の鎧みたいなのでポーズして、その周りに面積の小さいビキニでエロいポーズしたパステルな髪色のギャルがいる、っていう
「当時のエロ少年が全員大好きであろうすべての要素を具現化した」
表紙のやつが。
嘘でしょう!?って子ども心に思いまして。
え、絶対欲しい、絶対買いたい!!
ってあんなに焦がれた事は人生全体でもあまりないレベル。
でも表紙がエロすぎる。
買おうとしたら店主に「キミ子どもなのにだめだよ」って言われると思う。
一体どうしたらいいんだってものすごい悩みました。
絵もエロいし、タイトルもふざけててエロそう。
手に入れる方法をさんざん悩んだけど解はでず。
子どもの限界でした。
ちょっと違うかもしれないけど「泣いて馬謖を斬る」って言葉あるけど、こういう感じじゃないかと今は思います。
結局もう少し大きくなった時に漫画喫茶だかでみやす先生の作品読んだら、やたら絵はうまいしキャラはかわいいんだけど、なんか買う気にはなれずで。
で、本当に少し前にふとあの表紙を思い出して検索したらやっぱり良い表紙で。
才能あるよなあって。
エロ少年の心を鷲掴みにしたその絵をしばらく眺めて、あの時本当に眩しかったよなあ...って感傷に浸ってみたのでした。




