90年代を懐古するブログ

90年代オタク文化を中心に懐古。80、00年代も場合によって。

90年代末期の漫画喫茶で食べたチャーハンとさいとうたかを「サバイバル」

1995年に高校に入った者っていつからか漫画喫茶に足踏み入れたじゃないですか。今みたいにアプリで入場するとかじゃなくて受付で現金払って喫茶店の伝票みたいのに時間とか金額書き込まれたやつ持ってテーブルについて。

 

地元の駅の隣の駅の妙な階段をのぼった所によく行った漫画喫茶があって、周りは古い街中華だのパチンコだのが密集してるエリアで、友達とある日行ってこれは良いなあとその後もぽつぽつ行ったわけじゃないですか。

 

その後長じて漫画喫茶だのネットカフェだの発展していってやっぱり私はその90年代末期のイメージがあったもんでこないだ久々に飛び込みでよくあるチェーン店にシコりに行って随分綺麗になったもんだと時間の流れを感じたわけですよね。

 

漫画喫茶も変わったし、あと自分自身もう漫画読むよりとにかくシコりたいしシコったらすぐ出ないといけないみたいな状況で、変わったんだなあと一冊も漫画読まずに出た時に強く思いました。

ちょうど出る時初老の人がいてこの人もシコったんだろうなあと思ってちょっと気持ち悪くなったりもしたわけですが。

 

ともあれ90年代末期のはそこは妙なレイアウトでとにかくかなり長いテーブルに横並びに座っていくスタイルでやたらスペースはあるのでひどくリラックスしただらしない恰好で座ってはそんなにお腹がすいてるわけじゃないけどチャーハンなんか頼んでみたりして、今考えると厨房は奥になかったのでどっかから取り寄せてたと思うんですがそれを食べながら漫画を好きなだけ読むというのはとにかく至福だったわけで。

 

更に仲の良い友達が隣で漫画を黙々と読んでいるという状況もなかなかレアだったしお前そういうの読むんだみたいな、そういえばジャンプじゃなくてマガジンいっつも読んでるもんな、という事で普段読まないカメレオンなんかを影響されて手に取ってみたり。

あるいはさいとうたかをのサバイバルを読んでるのを見て、私はわりと漫画読みで友人はライト読者的だったのにそんなサブカルの極致みたいな本を手に取られて一本勝手に取られてみたり。

 

思えば高校~大学の頃ってまだお金も移動手段も限られてて自分の居場所っていうと家か学校か友達の家か道端とかで、そこに漫画喫茶っていうのが一つ加わったのがランクが一つ上がった感というか、選択肢が増えた事は自由度が増した気がしたわけですよね。

 

その後更にランクが上がっていって漫画喫茶に行く機会も減っていった訳ですが、その後も思い出したように行っては刃牙を一気読みしたりしていったわけですよね。

 

今回記事を書くにあたってあの店どうなったかとgoogle mapで見ても当然現存しないし、なんて店名だったかと思って地名、漫画喫茶、90年代、とか検索してもヒット無しという事で、もはや人々の記憶の中にしか存在しないのがさみしすぎますけどまあ言っても始まらないというわけで一応こうして書かせていただきました次第です。