90年代を懐古するブログ

90年代オタク文化を中心に懐古。80、00年代も場合によって。

ビガーパンツとサブカルの目覚め

1992年に中学に入った者にとってエロい事は興味津々でしたけどそれは自分の性についても密着したものだったわけで仮性包茎である事はあまりまわりに誇れないコンプレックスだったわけじゃないですか。

中3くらいになると周りも色んな知識を吸収した上で雑誌の最後のページにある広告とかでビガーパンツの存在を目にしていましたよね。

ていうか今検索してみたら普通にまだあるみたいですね。

当時はビガーってなんかガビガビになった状態みたいな響きなので珍奇な名前だなと思ってましたが今は大人なのでbigのbiggerなんだろうなってわかるのも時が経った感じがあってしみじみします。

 

ともあれ中3の時のバカな友達とまだお互いはっきりとサブカルチャーにどっぷり行く前だけどそういうのに興味があるみたいな話をしていて、危ない1号だのウンゲロミミズだのっていうワードを出してお互い反応があるとどことなく嬉しいという日常の時にビガーパンツの話題も出たわけじゃないですか。

 

つまりそれまでの漫画やアニメという世界にエロ本という文化が混じって、エロ本のメインじゃない部分でそういう知識に触れる事があってその点で友達と繋がれるという話で、レイヤーでいうとだいぶ高く狭い所での邂逅じゃないですか。

 

普通はそもそもエロに興味がない、あるいはあっても友達とオープンに話さないみたいな派がまずあって、次にオープンに話すけどあくまで本当にエロについて語りたいだけのレベルがあって、その先に邪道というか危ない扉をおそるおそる開けてる一部の連中がいて、その一握り同士が同級生の中でどれだけいるかっていう。

 

普段自分が属さないグループの中にもどうやらあいつはとにかくオナニーが大好きらしい、乾電池を肛門に入れて気持ち良くなってるらしいという岡田くんの噂を聞きつけては、近づいて尻をぺろと撫でて痴漢ごっこをしてみて岡田くんがちゃんとごっこに乗ってくれたらこいつはエロに理解がありかつ分けわからん変態的な事にも許容があると判断しディープな話をして仲良くなったりというような事もありました。

 

結局お互い卒業まで違うグループに属してはいたものの廊下で会う時はいつもと違うディープな世界に知見のある住人同士で交流を続けていたりという形だったり。

 

話が逸れましたがそういう同志とやたらビガーパンツに言及する時期があり。

はっきり言わないけど向こうも仮性だったろうしこっちが仮性である事も分かっていたと思います。

ある日彼がよし決めた、俺ビガーパンツ注文するわ、と言い出したり、実際これ買ったらずるむけになるんだろ?そしたらそれはそれでいっつもずるむけなのも困るよなと話したり。

 

今思うとそういうくだらないエロ文化の残滓みたいなキーワードでもそこまでちゃんと味わえてたサブカルの目覚めの頃、そしてそれを共有できた友人がいたことは価値があったなと思う次第。

高校に入って彼とは疎遠になってしまい、私は秋葉文化に染まれず彼は彼で良い大学へ入るようなまじめな風になっていったはずなのでお互い秋葉文化には縁がなかったわけですが.....