90年代を懐古するブログ

90年代オタク文化を中心に懐古。80、00年代も場合によって。

エロ漫画雑誌をコンビニで買う

1992年(平成2年とか)に中学入って、同級生とかから色んなエロ情報が出回ってくるじゃないですか。いけないルナ先生とか、校内写生(遊人とか。

 

でもあくまでそれらって「漫画としてのエロ」っていうか物語の中にエロさがあるっていう感じなわけで、「エロとしての漫画」っていうか、とにかく話はどうでもよくてとにかくエロい、ってのになるとフランス書院になるわけじゃないですか。

 

で、本屋でフランス書院のコーナーに「大人じゃないからあんまりガッツリ見れない」っていう中坊とかがチラチラ本のタイトルだけで「これにしてみよう!」って意を決してレジでお会計してもらうわけじゃないですか。

 

でも当たり外れが多いっていうか、何か微妙に古い年代の作品だったりして「なんかこれじゃない...!」ってガッカリするわけですよね。今思うとそういう系のってほんとに70年代とかの劇画っぽいやつの流れだったと思うんですけど。

 

で、ようやく「エロ漫画の専門誌」に出会うわけですよね。私の場合は、友達が「これもういらない」ってくれた「アットーテキ」だったのですが。表紙は「ま☆くわ」先生。ググる道満晴明さん、町田変丸さんとかが読者投稿ページからデビューしていったとか。

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これを手に取ったのが1993, 1994年ごろで、絵柄とか一応新しい、今っぽい感じがしたのですよね。少なくとも劇画調じゃないのでしっくりくる。今見るとばりばり90年代ですね。

プロトンザウルス先生、あらきあきら先生とかは、絵柄かわいかった。

 

今っぽい絵でとにかくただただエロを提供してくれるちょっと分厚い雑誌。読者投稿ページとか何か細かい文字で埋め尽くされてる感じが何となく「自分もこんな本読むようになったか」みたいに思いました。

 

内容はかなりソフトで、描写もエグくない。その当時のコミケ同人誌とかもきっとそれくらいで、エロ漫画時代がそういう「ちょっと前に吾妻ひでおとかが切り開いた記号化されたロリコン漫画と、内山亜紀が切り開いたある種のファンタジーとしてのエロ」みたいのの揺り戻しっていうか、それらを四捨五入して平均化したような「ゾーン」みたいのがあって、そういうゾーン感が作品群の根底に共通してあった気がします。

 

ただ、なかなか本屋で売ってるの見た事なかったんですよね。特殊な本屋には並んでたのでしょうが、中学生にとってはコンビニの成人コーナーの方が全然日常で目に入るわけでして。

 

そういう理由でリアル系としてクリームとかのお菓子系雑誌と、あとはペンギンクラブとかのエロ漫画雑誌の二本立てで、その後よく買っていく布陣が完成したわけです。

 

ペンギンクラブの出版は元々は辰巳出版さんで、改めてググってみると出してる雑誌が扱ってるテーマは、釣り、パチンコパチスロ、PCゲーム、美少女コミック、犬猫、自転車、ナンプレ、声優、特撮、プロレス、エロ小説、エロアニメ、etc。

 

悪い意味じゃなく、コンビニとかで手軽に手に取れて、サッと読んで読み捨てできる系を網羅してるっていうか、そういう「ちょっとした休憩時間に楽しめる」みたいな、そういうメインでもサブカルでもないけど、需要は必ずあるものにスポットを当ててる感がかっこいい。

 

で、ペンギンクラブでどの作家推しだったかというと、ちゃたろー先生、みやもと留美先生とかです。コミックス買いましたし。わたなべよしまささんとか、まいなぁぼぉいさんとか「自分にはまだちょっと早いな」っていう世界観の作品も嫌いじゃなかったですがちょっと早かったです。

 

表紙が飛龍乱さんだったのは正解だったと思います。かわいいし手に取りやすいし綺麗だった。

 

この辺、もっとちゃんと色々掘っていけばコミケとかに辿り着いてちゃんとオタク文化に入っていけたのに、当時の私はとにかく「エロい漫画読みたい」ってだけだったので後悔しきりです。

 

ちなみにペンギンクラブ以外にも、色々あったその他雑誌もほんと何のこだわりもなく買ってました。コミックジャンボコミックドルフィンレモンピープル、キャンディータイム、ピザッツかたせ湘先生かなり好きでした。めっちゃむっちりしてて)...

 

こづかいの中から買ってましたから勿論数は少ないのですが、今改めてググるとほんとたくさんの雑誌や作品があったわけで、改めて中古のを買って読み倒したい気持ちめっちゃ強いです。

 

今思うと、描かれる女の子がエッチかつかわいいんですよね。かわいい女の子を山ほど見ていたい、って気持ちがある限りエロ漫画は永遠なのだと思います。